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ファンクとは?リズムとグルーヴが命!意味・歴史・おすすめまで!

みなさん、ファンクというジャンルの音楽を聴いたことはありますか? 


最近、マーク・ロンソン(Mark Ronson)とブルーノ・マーズ(Bruno Mars)がコラボした「Uptown Funk」でよく耳にすよるようになった音楽ですが、具体的にどいう音楽がファンクで、どんな人が歌っているんだろう?と疑問持つ人も多いんじゃないかと思います。


そんなファンクというジャンルの音楽を、歴史やミュージシャンなどを通して、少し紹介していきたいと思います(^O^)



始まりは1960年代


ファンクは1960年代から70年代あたりに発展、流行した黒人音楽の一つで、特にアフリカ系アメリカ人を中心に広がった音楽です。


もともとはソウルミュージックから派生したものですが、ソウルミュージックとは大きな違いがあります。

ソウルは主にヴォーカル主体の音楽で、即興のセッションなども行われ、音楽的にも耳に残るキャッチーな楽曲が多いのが特徴です。


一方でファンクは、16ビートを基本としたリズムに重点を置いており、16ビートのリズムと同じフレーズを何度も繰り返す、というのが特徴です。そのため、ベースやドラムだけでなく、ギター、ホーンなどすべての楽器がリズム楽器として用いられます。


リズムやグルーヴを重要視しているため、高揚感を伴いダンスも必然的に付いてくるのがファンクです♪



ファンクの誕生


60年代後半になると、黒人のソウル音楽の最も有名なレコードレーベル、「モータウン」やメンフィスに作られた「スタックス」なども勢いをなくし、黒人の音楽はファンクに変化していきます。


ファンクを代表するアーティストは、ジェームスブラウンや、スライ&ザ·ファミリーストーンなどなど…


ゴスペル、ドゥーワップ、ジャズの要素とサイケデリックロックが混ざりあったこの時代のファンクは、その後、アースウィンド&ファイアとPファンクがアフリカ色を強め、ラテン、ディスコサウンドまで取り入れながら新しいファンクサウンドを作り上げていきました。


特にPファンクは、ステージをドラマ的、オペラ的に仕上げ、その強烈なビートで、現在のヒップホップの元祖のような存在となります。



ファンクの原型を作った、ジェームス・ブラウン


ファンクと言えばこの人、ジェームス・ブラウン(James Brown)!!


"ファンクの帝王"の異名を持つこの人を置いては、ファンクを語ることはできません。 


ジェームスは1933年にアメリカのジョージア州に生まれ、1950年代から本格的に音楽のキャリアを築いていくことになります。

50年代初頭に"The Famous Flames"を結成しますが、このころはまだソウル・バラード色が強かったようです。


しかし60年代中期ころから徐々にファンキーミュージックの原型が作られ始め、64年発表の『Out of Sight』を皮切りに多くのファンクミュージックを生み出していきます。


みなさんが一度は耳にしたこともある「ゲロッパ!!」でお馴染みの『Sex Machine』も、60年代後半から70年代初頭に作られました。彼は生涯、多くのファンクの楽曲を発表し、あとにも紹介するP -FUNK、Sly & the Fmaly Stone、プリンス(Prince)など様々なミュージシャンに多大な影響を与えました。



ジェームス・ブラウンといえば、いわずもがなこの曲ですよね 笑




なんと、ロッキー4の劇中で使用されていたんだそうです。


そして、ジェームス·ブラウンによって作られたファンクの基礎は、その後に現れるバンドやアーティスト達によってさらに洗練されていくことになります。



多様なファンクの確立


Sly & the Famliy Stone


フロントマンのスライ率いるこのバンドの特徴は、なんと言っても黒人だけではなく、白人のメンバーもいるということ。


黒人にしか出せないとい言われていたリズムとグルーヴを、白人にも出せ、白人にもファンクができるということを世に知らしめました。


そしてこのバンドによって、ロックとしてのファンクが確立されていきます。

取り上げるのは『Thank you』という曲です。

この曲は現在のファンクの原型であり、なおかつ現在進行形のファンクの形とほぼ同じ形であると言われています。約40年以上も前に、今のファンクの形がすでに造られていたのです。


特に注目してもらいたいのが、この曲のベース!!

今でこそベースでは当たり前になっている「スラップ奏法」ですが、このバンドのベーシスト、ラリー・グレアムが編み出したものです。素晴らしい発明をありがとう…笑



べ、ベースの響きがいいっす(´Д`*)



そして、もう一つがこの一曲です。


この曲はBCIマスクワイアでも使わせてもらっていてBCI ver.はなんとJoyful Joyfulと合体しております 笑

どう合体しているかは、よければBCIマスクワイアを見てみてください(^o^)



P-FUNK

P-FUNKはジョージ・クリントンが1970年代に率いた2組のバンド、パーラメントとファンカデリック、その構成メンバーによる音楽集団のことを指します。 音楽やレーベルは異なるが、構成メンバーはほとんど一緒ということで、まとめてP-FUNKと呼びます。


もちろん、それぞれ単体のバンドとしても活躍している異色のバンドでもあります。


パーラメント(PARLIAMENT)


パーラメントは、床屋で働きながら中学校のクラスメートとともにジョージが結成した4人組ドゥーワップグループから始まりました。その後、メンバーが5人に固まり、その床屋に通っていたフランキー(ギター)とリチャード(ベース)のボイス兄弟と、ラングストン・ブース(ドラム)を誘い、バックバンドを結成。アカペラグループからバンドへと変化していきます。 


1967年に出した『(I wanna )Testify』がヒットし、つづく『All your goodies are g one』もヒットし、アポロシアターでツアーも行うなど、バンドとして名実共に有名になりました。 


しかし、この時期にバックバンドのボイス兄弟が抜け、新たにビリー・ネルソンを正式メンバーに加えることに。このビリーがバックバンドをファンカデリックと名付け、後の「ファンカデリック」というバンドの始まりともなります。


 パーラメントのコンセプトアルバム『mothership connection』は、ジョージ扮する聖なるエイリアンが、宇宙船に乗って人類に聖なるファンクを伝道しに来た。という、ユニークな内容でヒットします。



ファンカデリック(Funkadelic)


ファンカデリックはファンクとサイケデリックを合わせて、ビリーが名付けました。


前に紹介した『Sly & the family stones』や『ジミ·ヘンドリックス』などのサイケデリックロック、ハードロック、ファンクに影響を受け、

バンド自体もサイケデリック・ハードロック』ファンクバンドに変わっていきます。


ファンカデリックは1970年にファーストアルバム『funkadelic』をリリース。


幾多のメンバーの変化を経験し、P-FUNKはロック色の強いファンカデリック、ファンク色の強いパーラメントの2つの表情を持って同時に活動していくことになります。


パーラメントは曲ではなく、このコンセプトアルバムをぜひ。

設定がぶっ飛んでて、おもしろいです笑 もちろん曲も素晴らしい(^o^)



アース·ウィンド・アンド・ファイヤー(Earth,Wind & Fire)


モーリス・ホワイトが1970年にロサンゼルスで結成したバンド。


名前の由来は風水から来ているそうです。


75年に発表した『シャイニング・スター』、翌76年の『ゲッタウェイ』はファンクの傑作曲と言われています。


77年〜79年にはセプテンバーなどがヒットするがファンク度は後退し、ポップ・ソウル色が強くなった。


日本ではディスコ風の曲がCMで使用され、ディスコアーティストとして有名ですね(^_^)



『ゲッタウェイ』とちゃうんかい!!!と、思った方…すみません(^_^;)

やっぱりこのバンドといえば、この曲なんですもん(´Д⊂



現代におけるファンク・ミュージック


先に紹介したバンド、ミュージシャンの影響を受け、そして様々な音楽のジャンルと融合しつつ、現代のファンクは進化し続けています。中にはファンクというジャンルだけでは括れない音楽を創り出す、そんなミュージシャン達も現れます。


そんな近年におけるオススメのファンクバンド、アーティストを紹介したいと思います。



ジャミロクワイ(Jamiroquai)


ジェイ·ケイによるソロプロジェクト、及びそのバンドをジャミロクワイといいます。

日清のカップヌードルのCMに使われ、日本でも広く知られるようになりました。


この曲のMVも独特で、床が動く小さな一室で、ジェイ·ケイが歌いながら踊ったりするというJamiroquaiらしいものになっています。


Jamiroquaiは歌もいいけど、とにかくベースがかっこいいです(>ω<)


…ベースのことばかりですみません 笑






マーク·ロンソン feat.ブルーノ·マーズ

(Mark Roson  feat.  Bruno Mars)


ここ数年で、ファンクを再び世に知らしめたと言っても過言ではない曲がこの曲ではないでしょうか〜




そして、日本のアーティストからもファンクを。


ENDLICHERI


まずは『ENDLICHERI』曲のサンプルは載せることができなかったのが残念ですが、Kinki Kidsの堂本 剛さんのソロプロジェクトが、『ENDLICHERI』です。


ソロプロジェクトを始めてから幾度か名前が変わりましたが、現在の『ENDLICHERI』に変わってからファンクの要素が強くなりました。


最近、「NARALIEN」というアルバムも発売され、ファンク絶好調でごさいます 笑

ぜひぜひご賞味あれ〜



久保田 利伸


そして、次はファンクだけでなくR&B、ソウル、ポップなど一つのジャンルに縛られない日本を代表するアーティストですね〜

こちらもサンプルを載せれないのが非常に非常に残念です(T_T)


オススメの曲は『Messenger Ryme』と『Club Happiness』です!!

ノリのいい、ファンキーなビートがたまらないですな〜笑



まとめ

  • ファンクはゴスペルやソウルから派生した音楽でもあるが、そのメッセージ性は薄れ、より大衆向けに一般化された音楽。


  • 歌詞にこそメッセージ性は薄いが、人が本来持っている心の中にある感情を、音やリズムを通して表現する音楽ジャンル。


  • 黒人の持っている痛みや苦しみを、音楽を通すことで、より多くの人に伝えることのできる表現方法のひとつ。


  • ゴスペル、ソウルによって発展した黒人音楽を、さらに大衆化し、黒人と白人の垣根を越えようとしたもの。



参考図書


『音楽のジャンルって何だろう』  みつとみ俊郎   新潮選書   1999年



参考webページ


『FUNKを知るために重要なバンドと代表曲~FUNKの入口~』ファンキー社長https://funky-president.com/enter-the-funk/


『ファンクの歴史と代表的ミュージシャン達』 Paul Sextonhttps://www.udiscovermusic.jp/features/all-funked-up-and-how-we-got-that-way

 

ファンクミュージックの特徴や歴史を解説! 住吉哲郎 https://dews365.com/newpost/157713.html

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